Git のソースコード管理から特定のファイルやディレクトリを除外するのに .gitignore を使います。その .gitignore ファイル、手作りしていませんか?
gitignore.io のサービスを使うことでベストプラクティスを盛り込んだ .gitignore を手軽に作ることができます。素晴らしいサービスを活用して快適な .gitignore ライフを送りましょう!
gitignore.io とは
gitignore.ioは、”Create Useful .gitignore Files For Your Project” をタイトルに掲げている .gitignore 生成サービスです。
Java や Python, Node.js といった各種プログラミング言語や実行環境から、フレームワーク、開発環境、OS とさまざまな環境に応じた .gitignore を生成できます。先人たちの知恵が終結した、まさにベストプラクティスな .gitignore を簡単に手に入れることができるサービスです。
また生成元のテンプレートもGitHub で公開されているので、公式に追加してもらうこともできます。
ブラウザを使って生成
まずは使い方を確認するためにブラウザでアクセスして .gitignore を生成してみます。
ブラウザでhttps://www.gitignore.io/へアクセスします。
画面中央に入力フォームがあるので、生成したい環境を入力します。
インクリメンタルサーチが効いているので入力しながら確認ができます。またJavaScript
はNode
など、別名や集約されているケースがあるので、見つからない場合は、いくつか試してみてください。(どうしても見つからない場合や全候補が見たい場合はhttps://www.gitignore.io/api/listへ)
入力できると候補が確定します。欲しい組み合わせがある場合は検索ワードを追加し、完成したら [Create] ボタンをクリックします。
.gitignore が生成されます。
よくよく眺めてみると手入力では追加し忘れがちなyarn-error.log
なども入っていて助かります。また逆に使っていないものも入っていますが、私は気にせずマルっと入れて使っています。
コマンドラインから生成
ブラウザからコピペもいいですが、コマンドラインからサクッと作ってしまいたいところです。
先ほどのブラウザで生成した .gitignore の URL を確認するとhttps://www.gitignore.io/api/node,nuxt
のようになっています。https://www.gitignore.io/api/
に続いて検索ワードをカンマ切りで追加しています。この URL を使うことで好みの .gitignore をcurl
などのコマンドから取得できます。
1 | curl https://www.gitignore.io/api/node,nuxt |
直接.gitignore
ファイルへ書きだしてしまえば完成です。
1 | curl -s https://www.gitignore.io/api/node,nuxt > .gitignore |
コマンドラインからはインクリメンタルサーチの補完が効かず、また正確なキーワードが必要となります。キーワードがわからない場合はhttps://www.gitignore.io/api/list
から全リストを取得して確認します。
1 | curl https://www.gitignore.io/api/list |
コマンドラインからも使えることで、プロジェクトの初期設定時に手軽に実行して .gitignore が作れるので助かります。
使っている環境に合わせて .gitignore を作れるのが嬉しいですね。新しいプロジェクトを作る時にサクッと生成して、すぐ次の作業や検討に入れるのがとてもよいです。
またプロジェクト固有の除外指定は、生成後に自分で追加できるので運用もあまり変わりなく、最初にプロジェクトメンバーの知見を集めるか、先人の知恵を借りるのかの違いといえるでしょう。むしろ率先してプルリクを出し先人の知恵に参加していきたいところです。